▇マグネシウムを肌から吸収するとアトピーが改善?
激しいかゆみだけでなく、掻いたあとのズキズキとした痛みにも襲われるアトピー性皮膚炎。さらには粉が落ちたり浸出液が出たりと、見た目のストレスも辛いものがあります。
アトピーを完治させようといろいろ試している方も多いと思いますが、マグネシウムを肌から摂取することが、アトピー改善の一助になるという報告があります。
日本のある大手化粧品会社は「肌にセロテープを何度も貼ったりはがしたりを繰り返し、人工的に敏感肌をつくる実験」をおこないました。その結果、敏感肌の場合は皮膚表面のマグネシウムが失われている(①)ことを突き止めました。つまり、肌のマグネシウムが不足している人はバリア機能が失われていて、かゆみなどを誘発しているということです。
また、ある皮膚科が「アトピー患者の血中マグネシウム濃度」を調べたところ、一般的な人と比較して、低い数値の人はいなかったとのことです(②)。
さらにこの皮膚科は、アトピー患者に塩化マグネシウムを服用するよう依頼したところ、アトピーの改善は見られませんでした(③)。ところが、塩化マグネシウムを約1か月間入浴剤として使ってもらったところ、約半数の患者に症状の改善が見られた(④)といいます。ちなみに塩化マグネシウムの濃度はわずか0.005%でした。
この2つの実験から、次のことがわかります。
[1]たとえ体内に十分なマグネシウムがあったとしても、皮膚表面には補給されない(①,③)
[2]アトピー患者であっても血液中のマグネシウム量は正常で、不足していないことが多い(②)
[3]肌から直接マグネシウムを摂取することが、アトピー改善に有効である(④)
また最近の別の研究では、血液中のマグネシウムやカルシウムは精神的なストレスによって失われることが明らかとなったほか、血液中のマグネシウムやカルシウムが不足してしまったときには骨や細胞からそれらが補充されることも判明しました。
つまり
[4]血液中のマグネシウム不足は骨や細胞が補うものの、血液は皮膚表面のマグネシウム不足を放置する
なんとも血液というのはわがままですが、食事やサプリなどでいくらマグネシウムを摂っていても、皮膚は自分自身でしっかりマグネシウムを補給しないと敏感肌を引き起こすということになります。
余談ですが、車で輸送される途中にストレスで死んでしまう豚にマグネシウムを与えたところ、死亡率が減少したという報告もあります。それだけマグネシウムは生き物にとって重要だということですね。
▇マグネシウムを皮膚から手軽に摂取できる「エプソムソルト」
先程の皮膚科の例にもありましたが、マグネシウムをお風呂に入れることで肌から簡単に摂取することができます。なかでもおすすめなのが「エプソムソルト」です。
エプソムソルトは塩でできているのではなく「硫酸マグネシウム」という成分でできています。「硫酸」と聞くと少しドキッとしますが、硫酸マグネシウムは実は海水にも含まれている安心な成分なんです。
<海水の成分の内訳>
・塩化ナトリウム 約77.9%
・塩化マグネシウム 約9.6%
・硫酸マグネシウム 約6.1%
・硫酸カルシウム 約4.0%
・塩化カリウム 約2.1%
・その他 約0.3%
上から2番目の「塩化マグネシウム」と、3番目の「硫酸マグネシウム」では、一体なにが違うのか気になりますよね。塩化マグネシウムはわかりやすくいうと豆腐を作るときの「にがり」。塩分が含まれて「いる」ため肌への刺激が強かったり、バスタブや追い焚き機能を傷める可能性が高いです。
(塩化マグネシウムと硫酸マグネシウムの違いをもう少し詳しく)
一方、硫酸マグネシウムには塩分が含まれて「いない」ため肌への刺激が少ないほか、バスタブや追い焚き機能を傷める心配もありません。
また余談ですが、マグネシウムには「硫化マグネシウム」というものも存在します。これはマグネシウムと硫黄でできた成分で、水と反応すると「硫化水素」という硫黄独特の腐卵臭を放つほか、有毒なので危険です。
ただし、硫化マグネシウムは専門的な化学研究や実験などで使われるものであり、一般には流通していないのでご安心ください。
▇HIBA OILでバスタイムを楽しもう!
アトピーの人は、お風呂に入るのも一苦労ですよね。特に脱ステ(脱ステロイド)中の場合はお風呂に入ることでかみや乾燥が激増する場合があるため、かなり勇気がいることも・・・。
そういう方は、エプソムソルトをお湯で溶かしてスプレーボトルに入れ、必要に応じて肌にスプレーしてみるとよいかもしれません。これであれば入浴によるダメージを減らしながら、マグネシウムを肌から吸収することが可能です。
またもしお風呂に入るという決断をした場合は、少しでもバスタイムをいい時間にしたいもの。そこでエプソムソルトに混ぜてみていただきたいのが、ヒバの木から抽出したHIBA OIL(ヒバ精油)です。HIBA OIL(ヒバ油)は森のなかに佇んでいるかのような爽やかな香りが特徴で、その香りを嗅ぐとリラックス感が増すことがわかっています。
しかもHIBA OIL(ヒバ精油)はアトピーの悪化原因とされている、黄色ブドウ球菌に有効に作用することもわかっています。黄色ブドウ球菌はアトピーの人の肌では「凶暴化」しているといわれているため、エプソムソルトと一緒に入れてお風呂に入れば、お肌にいい影響をもたらしてくれるかもしれません。
(黄色ブドウ球菌に対するHIBA OILの実験結果はこちら)
ただし、アトピー性皮膚炎の原因は1つだけではなく、腸内環境の悪化やハウスダスト、ストレスなどさまざまな要素が複雑に絡み合っているため、エプソムソルトやHIBA OIL(ヒバ精油)を使っただけでは完治には至りません。
またアトピーの人は毒素や不純物のデトックス(解毒・排出)がうまくできていないといわれているため、これ以上体内に不純物を入れないよう、できる限りオーガニックな食材を選ぶ、添加物や化学物質を遠ざける、定期的に身体を動かすなど複合的な取り組みが必要です。
ちなみにHIBA OIL(ヒバ精油)は自然由来100%。添加物や化学物質などを一切使用していない無添加なアイテムなので、安心してお使いいただけます。
確実に治る方法がないため、生活習慣を見直し少しずつカラダによいものを取り入れることで、徐々に改善していくアトピー性皮膚炎。エプソムソルトやHIBA OILが、そのきっかけになれば幸いです。
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