▇その不調、腸の穴から細菌や老廃物が漏れているかも?
こんにちは。「自然に寄せたくらし」がコンセプトのネイチャライズです。
ネイチャライズでは、添加物や化学物質一切不使用のHIBA OIL(ヒバ精油)とHIBA WATER(ヒバ蒸留水)をお届けしています。
取り扱いアイテムはまだ少ないながらも無添加にこだわっているのは、健康的なくらしを後押ししたいという想いがあるから。そんなことから、長引く体調不良の改善についてシリーズでお伝えしています。今回のテーマは「リーキーガット」です。
「長引く不調は、腸に穴が空いているから」といわれたら、みなさんはどう感じますか? にわかには信じられないですよね。
でも本来であれば腸から出てはいけない有害物質や毒素が、腸に空いた穴から漏れて血液に乗り、全身に行き渡っている可能性があるです。ミクロの世界の話なのでイメージしづらいですが、こうしたことが体調不良の大きな原因の1つだと指摘されていて、欧米では「リーキーガット」(leaky gut)として知られています。
リーキーとは、「社内不正をリークする」などの意味で使われるあのリークで、「漏らす」という意味があります。
また、焼肉のガツの語源にもなっている「ガット」とは英語で腸や消化管のことで、複数になればガッツポーズのガッツになります。
余談が長くなりましたが、リーキーガットは日本語では「腸管壁浸漏」(ちょうかんへきしんろう)といい、実際には次のような症状が挙げられます。
・肌荒れ、アトピー性皮膚炎(皮膚)
・ぜんそく(気管粘膜)
・うつ、認知症、発達障がい(脳)
・動脈硬化(血管)
・脂肪肝(肝臓)
まさに全身に及ぶわけですが、これらはすべて「炎症」によって起こるもので、菌やウイルス、たんぱく質、老廃物といった異物が血液に流れ出すと、たどり着いた先で炎症を起こすのです。
またリーキーガットが厄介なのはすぐに症状が出るのではなく、段々とカラダに悪さをしていくところ。気づきにくいうえ、気づいたときにはすでに腸に穴が空いてしまっているのです。
▇小麦に含まれる「グルテン」がリーキーガットの主犯格
なぜリーキーガットが起こるのでしょうか。その大きな原因の1つと考えられているのが、小麦に含まれている栄養素「グルテン」です。
正常な腸は、細胞と細胞が密着。異物が血液に流れ出さないよう、スクラムを組んでいます。ところがグルテンが腸の壁にくっつくと、別のたんぱく質を分泌。これが細胞同士のスクラムを弱め、腸に穴を空けるといわれています。
近年は「グルテンフリー」というワードをよく耳にするようになりましたが、これはリーキーガットを予防するための食生活でもあるのです。
また、リーキーガットの原因はほかにも
・過度なストレス
・糖質の摂り過ぎ
・アルコールの摂り過ぎ
・食品添加物の摂り過ぎ
・薬の飲み過ぎ
などが考えられています。
ストレスフルな生活によって副腎が疲弊すると「コルチゾール」という炎症を抑える成分が不足。腸の炎症を〝消火〟しきれず腸内環境が荒れ、リーキーガットにつながると考えられています。
また糖質、特に白砂糖を摂り過ぎてしまうと、普段は大人しくしているカンジダ菌がそれをエサに暴走! 腸壁に菌糸を伸ばし、穴を開けるといわれています。
グルテンや糖質、アルコール、どれもおいしいものばかりでいますぐにやめるのはまず不可能といえますが、「摂り過ぎているかも」と心当たりがある食品に関しては、摂取量を抑えてみてはいかがでしょうか。
グルテンフリーはテニスのノバク・ジョコビッチ選手をはじめ、あの大谷翔平選手も実践しています。タレントの重盛さと美さんも10年以上グルテンフリーを続けているそうで、グルテンフリーを取り入れてからは性格が穏やかになってマネージャーとケンカをすることがなくなったのだそうです。有名人も実践していると聞くと、やってみたくなりますよね。
小麦粉はいろいろなメニューに使われているのでハードルは少々高いですが、米粉に置き換えると取り組みやすいです。いまは米粉パンなども出回っていますし、ネットで手軽に米粉が買えるため、お好み焼きやギョウザ、揚げ物をつくるときは米粉で代用してみてはいかがでしょう。
またどうしてもほしくなるスイーツを、おうちで米粉を使って手づくりすれば、添加物も抑えられて一石二鳥! さらに糖分も白砂糖ではなく、てんさい糖やココナッツシュガーなど、精製されていない糖であればカンジダ菌のエサになりにくいとされています。
まずは2週間続けてみて、その後、小麦を食べてカラダの変化をみてみると違いを実感しやすいですし、期限を決めれば続けやすいと思います。
健康は何ものにも変えがたいもの。体調不良はカラダが「なんとかしてー!」と悲鳴をあげていると捉え、これまでの生活習慣を見直して、できることから少しずつはじめてみませんか。
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