食中毒の原因菌である「セレウス菌」。あまり聞きなじみがない菌ですが、実は身近な食品に潜んでいるんです。特に夏場に発生しやすいこのセレウス菌を撃退する方法について、ご紹介します。
▉セレウス菌由来の食中毒には2つのタイプが
セレウス菌は土やほこりなどに潜んでいるほか、米、小麦、豆類、香辛料といった農産物にも付着していて、家庭に入り込みやすいんです。
そんなセレウス菌は、「芽胞」(がほう)と呼ばれる硬い殻を作るのが特徴。芽胞は熱に強く、90℃で60分加熱しても死滅しないことが・・・。そのため炊き込みご飯やチャーハンなど、加熱後に放置された米料理でも増殖してしまいます。
セレウス菌による食中毒の症状には、大きく2つのタイプがあります。
1つは「嘔吐型」で、セレウス菌が産生する毒素が「胃」で作用し、食後30分〜6時間ほどで吐き気や嘔吐を引き起こします。
この嘔吐型は、炊いた後に常温で長時間置かれたご飯などが原因で発生する症状です。
もう1つは「下痢型」で、「腸」で作られた毒素により、食後8〜16時間ほどで下痢や腹痛が起こります。
下痢型は調理後のシチューや炒め物、乳製品などが原因となることが多いです。
どちらも症状は数日で回復することがほとんどですが、体力の弱い人では重症化することもあります。
▉最大の対策法は「増やさない」
セレウス菌による食中毒は、どうすれば防げるのでしょうか。芽胞を完全に除去するのは難しいといわれているため、最大の対処法は「増やさない」ことです。調理した食品は室温で放置せず、速やかに食べるか冷蔵庫に保存するのが基本です。
また炊きたてのご飯はどのタイミングで保存したらよいか迷うところですが、粗熱を取ったらすぐに冷凍または冷蔵するのがおすすめです。さらに、保存した食品を再加熱する際には全体をしっかり熱し、部分的な温め不足がないようにすることも重要です。
「調理したらすぐ食べる」
「保存する場合は低温で管理する」
というシンプルな習慣を徹底することで、セレウス菌によるリスクは大きく減らせるといわれています。
▉カラダにやさしいヒバ精油で調理器具を消毒
まな板や布巾にもセレウス菌が付着している可能性があるため、調理器具などを清潔に保つことも大切です。
ここで活躍してくれるのが、ヒバの木から抽出した「ヒバ精油」です。この精油には「ヒノキチオール」という成分が含まれていて、抗菌作用があることがわかっています。
黄色ブドウ球菌や大腸菌、さらにはセレウス菌にも作用することが明らかとなっていて、包丁やまな板といった調理器具の消毒に便利です。
ひと言にヒバ精油といっても、アルコールやキャリアオイルで薄められているもの、あるいは合成香料が含まれているものなどいろいろありますが、台所で使うのであればやはり自然素材100%の無添加なものが安心でしょう。
まだまだ残暑が厳しそうなので、食中毒に対する意識を持ち続け、毎日を健康に過ごしませんか。