▇マグネシウムを肌から吸収するとアトピーが改善?
激しいかゆみだけでなく、掻いたあとのズキズキとした痛みにも襲われるアトピー性皮膚炎。さらには粉が落ちたり浸出液が出たりと、見た目のストレスも辛いものがあります。
アトピーを完治させようといろいろ試している方も多いと思いますが、マグネシウムを肌から摂取することが、アトピー改善の一助になるという報告があります。
日本のある大手化粧品会社は、肌にセロテープを何度も貼ったりはがしたりを繰り返し、人工的に敏感肌をつくる実験をおこなった結果、皮膚表面のマグネシウムが失われていることが判明しました。皮膚のマグネシウムが不足するとかゆみが出たり、肌のバリア機能が失われてしまうということです。
また、ある皮膚科がアトピー患者の血中マグネシウム濃度を調べたところ、一般的な数値と比べて低い人はいなかったとのことです。さらにその皮膚科のアトピー患者に塩化マグネシウムを服用してもらったところ、アトピーの改善は見られませんでした。このことから、アトピーであっても血中のマグネシウムが不足することは少ないほか、血液に十分なマグネシウムがあっても皮膚には補給されないことがわかります。
一方、同じ皮膚科に通うアトピー患者が塩化マグネシウムの入浴剤を約1か月使用したところ、約半数に症状の改善が見られたといいます。ちなみに入浴中のマグネシウムの濃度はわずか0.005%だったとのことです。
また最近の研究では、精神的なストレスによって血中のマグネシウムやカルシウムが失われることがわかっているほか、こうした症状を改善すべく骨と細胞からはマグネシウムとカルシウムが補充されることもわかっています。皮膚にはマグネシウムを出さないのに、細胞や骨からはもらっている。血というのは、なんともわがままですね。
ちなみに車で輸送される途中にストレスで死んでしまう豚にマグネシウムを与えたところ、死亡率が減少したという報告もあります。
▇マグネシウムを手軽に取り入れられるエプソムソルト
マグネシウムを皮膚から手軽に取り入れるのにおすすめなのが、「エプソムソルト」です。エプソムソルトは塩でできているのではなく「硫酸マグネシウム」という成分でできています。硫酸と聞くと少しドキッとしますが、硫酸マグネシウムは実は海水にも含まれているんです。
海水の成分の内訳は次の通りです。
・塩化ナトリウム 約77.9%
・塩化マグネシウム 約9.6%
・硫酸マグネシウム 約6.1%
・硫酸カルシウム 約4.0%
・塩化カリウム 約2.1%
・その他 約0.3%
上から2番目の塩化マグネシウムと3番目の硫酸マグネシウムでは、一体なにが違うのか気になりますよね。塩化マグネシウムはわかりやすくいうと豆腐を作るときの「にがり」で、塩分が含まれているため肌への刺激が強かったり、バスタブや追い焚き機能を傷める可能性が高いです。
一方、硫酸マグネシウムには塩分が含まれていないため肌への刺激が少ないほか、バスタブや追い焚き機能を傷める心配ありません。
そのため肌からマグネシウムを補給するときには、エプソムソルトを使うのがおすすめです。
またせっかくなら、バスタイムは香りも楽しみたいですよね。そこでエプソムソルトに混ぜてみていただきたいのが、ヒバの木から抽出したHIBA OIL(ヒバ精油)です。HIBA OIL(ヒバ油)は森のなかに佇んでいるかのような爽やかな香りが特徴で、その香りを嗅ぐとリラックス感が増すことがわかっています。
しかもHIBA OIL(ヒバ精油)はアトピーを悪化させる原因の1つとされている、黄色ブドウ球菌に有効に作用することもわかっています。
ただし、アトピー性皮膚炎の原因は1つだけではなく、腸内環境の悪化や添加物の摂り過ぎ、運動不足などなど、さまざまな要素が複雑に絡み合っているため、エプソムソルトやHIBA OIL(ヒバ精油)を使っただけでは完治には至りません。
またアトピーの人は毒素の排出がうまくできていないといわれているため、毒素をこれ以上体内に入れないようできる限りオーガニックな食材を選ぶ、日常生活で添加物や化学物質を遠ざける、毒素が排出できるよう定期的に運動をおこなうなど、複合的な取り組みが必要だともいわれています。
ちなみにHIBA OIL(ヒバ精油)は添加物や化学物質などを一切使用していない、無添加なアイテムなので安心してお使いいただけます。
確実に治る方法がないため、よいものを少しずつ取り入れながら生活習慣を見直すことで、徐々に改善していくアトピー性皮膚炎。エプソムソルトやHIBA OILが、そのきっかけになれば幸いです。