「ヒバ」という名前が一般的なヒバの木ですが、正式名称は「ヒノキアスナロ」といい日本の固有種です。実はこのヒバにはいろいろなポテンシャルが秘められていて、なんとがん細胞を減少させることもわかっているんです。
東邦大学のある研究チームが食道がん、胃がん、大腸がん、乳がんの細胞とヒバの精油を反応させたところ、どのがん細胞も死滅させるよう働きかけたとのことです。
この作用をもたらしたのは、ヒバ精油に含まれている「ツヨプセン」という物質。ツヨプセンは分子量が小さく、簡単に飛散するという特徴を持っていますが、ツヨプセンはがん細胞が転移、増殖をするために必要な大量のエネルギー産生をストップし、細胞死へと導くのだそうです。
ちなみにがん細胞を死に追いやるための濃度は、100pg/ml以上だったとのこと。少しわかりにくいですが、これは10,000ℓに1gのヒバ精油が溶けている程度の、極めて薄い濃度になります。
がん細胞を死滅させるよう誘導するのもすごいですが、さらにすごいのは、正常な細胞に対しての死滅誘導はかなり弱かったということ。つまりヒバ精油は悪者だけをやっつける、正義の味方のような働きをするということですね。
東邦大学としてはさらに研究を進め、安全な創薬の開発を目指すとしています。ヒバ精油からできた安全安心の抗がん剤が、何十年か先には世の中に出回っているのかもしれません。
ちなみにヒバ精油には「消臭」「抗菌」「防虫」「リラクゼーション」の機能もあり、おうちに1つ置いておけばキッチンやトイレといった水回りから玄関、リビング、寝室などなど、あらゆる場所で役立ちます。
詳しいことはぜひホームページ内をチェックしてみてください!
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