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添加物について考えよう 【②合成甘味料】

添加物について考えよう 【②合成甘味料】

こんにちは。「自然に寄せたくらし」がコンセプトのネイチャライズです。

添加物についてお伝えしているこのシリーズ。今回は「合成甘味料」をテーマに、「アスパルテーム」「アセスルファムKを取り上げてみます。この2つの合成甘味料はいろいろな食品の原材料表示に記載があるので、見覚えがあるという人も多いはず。どんなものなのか、早速みていきましょう。

【①合成保存料】の記事はこちら

 

▶アセスルファムK
1967年にドイツで発見されたアセスルファムKは、「スルファミン酸」「ジケテン」という物質を反応させ、さらに「無水硫酸」を添加するなどして合成される甘味料で、「K」はカリウムのことです。

「糖質ゼロ」を掲げるコーラや酎ハイをはじめ、ガム、アイスクリーム、ヨーグルト、コンビニ弁当など幅広い食品に使われています。その甘みは実に砂糖の約200。日本では2000年に食品添加物として使用が認可されました。

 

 

▶アスパルテーム
糖質ゼロ飲料やアイスクリーム、コンビニ弁当、ガムといった幅広い食品に使用されていること、そして砂糖の約200倍の甘みがあるというのは、前述のアセスルファムKと同じです。 

この甘味料が発見されたのは1965。潰瘍の治療薬を合成しようと、さまざまな成分を分離させていたアメリカの化学者 ジェームズ・シュラッター氏が、フラスコのフチに付いていた物質をたまたまなめてみたところ、砂糖よりも甘いことに気づいたのが発見のきっかけでした。

アスパルテームは1980年代から食品添加物としてさまざまな国で使用されるようになり、日本では食品衛生法に基づいて1983年に認可されています。

国のお墨付きがあるアスパルテームですが摂りすぎには注意が必要で、国際がん研究機関(IARC20237月、過剰摂取によって「発がん性の可能性がある」として、4段階の分類のうち下から2番目の「2B」に指定しました。これは排ガスなどと同じ分類で、一番下の「1」にはアルコールやタバコ、紫外線などが入っています。

どれくらいの量が過剰かというと、体重70kgの人の場合、アスパルテームが入った飲料を1日に914飲むくらいとされています。かなりの量になるため、多くの人にとってはすぐに害が及ぶとは考えられていませんが、この量を日常的に摂取している人は、アスパルテームの量を減らすべきだとIARCの関連機関は伝えています。

 

添加物として使用されてから、約40年で危険性が指摘されることになったアスパルテーム。人間が化学的に合成した成分が健康に及ぼす影響については、まだまだ解明しきれていないと話す学者は少なくないようです。

「検査をしてもどこも悪くないのに不調が続く」という方は、これを機会に添加物や合成物質をできるだけ摂取しないよう、食生活などを見直してみてもよいかもしれません。 
「無添加ってなにがいいの?」の記事はこちら

ちなみにHIBA OIL(ヒバ精油)とHIBA WATER(ヒバ蒸留水)に含まれている「ヒノキチオール」という成分も、化学的に合成することが可能です。ですが、HIBA OIL(ヒバ精油)とHIBA WATER(ヒバ蒸留水)ともに添加物は一切使用しておらず、ヒノキチオールも天然由来100%の成分です。

 

出典:日本経済新聞、ナショナルジオグラフィック、創健社

 

前の記事「大ヒットドラマのタイトルにもなったヒバの木」はこちら

 

 

 

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