今年の梅雨入りはどうやら遅いようですが、これからの時期、怖いものといえばなんでしょうか?
そう、ゴキブリですよね。Gの1種に「チャバネゴキブリ」がいますが、ヒバの木から抽出した「ヒバ精油」はチャバネGに殺虫活性を示したことがわかっています。
ある実験チームはチャバネGの成虫が15匹いるなかにヒバ精油を置き、48時間後にどのような変化があったかを調べました。
それによると、ヒバ精油の量が2.5mgまでは変化がありませんでしたが、5.0mgから変化が表れはじめ、5匹のチャバネGが死虫。
そして40.0mgの場合には、100%死んでいたとのことです。
また50%の致死量を示す「LD50」という指標があり、その値は9.46mgとなっていて、ヒバ精油9.46mgで50%のチャバネゴキブリを退治するという結果が出ています。
※J-STAGEのホームページより引用
ただし、木の芯に近い「心材」と、その周辺の「辺材」では防虫作用が異なり、ヒバの心材は殺虫性があるのに対し、辺材はほぼ認められなかったという別の実験データもあります。
1つ目の実験データでは、心材・辺材、どちらのヒバ精油を使用したかまでは示されていませんが、確かな防虫作用を得ようと思ったら、心材から抽出したヒバ精油を用いる必要がありそうだということを付け加えておきます。