こんにちは。「自然に寄せたくらし」がコンセプトのネイチャライズです。
ネイチャライズではヒバの木から抽出した精油(HIBA OIL)と蒸留水(HIBA WATER)をお届けしていますが、ヒバの木が大人になるまでには約100年もの歳月が必要です。そのため「どんどん伐採したら、いつかヒバがなくなってしまうのでは?」と心配される方もいらっしゃいます。
確かに気になるところではありますが、ヒバの一大生育地である青森ではヒバの森を守るためのプロジェクトが2つ進行しているんです。今回はそのうちの1つ「青森ヒバ林復原プロジェクト」をご紹介いたします。
2016年から10年計画でスタートした青森ヒバ林復原プロジェクトの対象エリアは、津軽半島と下北半島にある国有林のうちの10,000ha。
このプロジェクトではヒバの苗木を植えて育てるほか、スギやカラマツといった人工林に混ざり込んでいるヒバを活かして最終的にはヒバがメインの林となるよう、スギやアカマツなどを伐採。こうした取り組みによってヒバがどれくらい生長するのかを調査します。
すでにスタートから8年が過ぎようとしていますが、プロジェクトを進行している東北森林管理局の発表によると、ヒバの苗木を植える場所のほか、スギやアカマツの伐採の仕方によって成長度合いが変わるとのこと。ちなみに山の斜面側よりも湿地側のほうが成長率は高いそうです。
また人工林のなかには天然のヒバが旺盛に発生しているエリアも見られ、そのうち天然林に移行するのではないかという見方もあるようです。
2026年で終了する青森ヒバ林復原プロジェクトですが、2026年からは本格的な事業として、年間約200haを対象としながら約50年にわたってヒバ林の復原を実施する予定とのことです。
これからどのような成果が得られるのか、とても楽しみですね。
※画像は東北森林管理局のホームページより引用