抗生物質が効かなくなる「薬剤耐性菌」が増えているのをご存じでしょうか。世界保健機関(WHO)によると、薬剤耐性菌で亡くなった人は全世界で127万人におよび、もしこのまま対策を施さなければ、2050年には1000万人が死亡すると推計しています。
「世界的な脅威」としてWHOは警告を発するなど、薬剤耐性菌は地球規模の問題として注視されています。
そんな薬剤耐性菌が、人間界から自然界に広がっているようです。今年(2024年)4月、岐阜大学や北海道大学などの研究グループが、特に耐性の強い「大腸菌ST131」について2016年から2021年まで調査したところ、滋賀県や岐阜県などで集めたシカやタヌキといった野生動物のフン、湖や川の水、そして周辺に暮らす人々の尿の大腸菌ST131の遺伝子は、99.3%が一致していたとのことです。
同グループはこのことから、薬剤耐性菌が人から自然界に広がっている可能性が高いと結論づけています。
薬剤耐性菌が広がっていることを遺伝情報レベルで証明したのは国内初で、なにか策を講じなければさらに拡散されるだけでなく、いずれは動物から人へと戻り、別の感染症が発生するかもしれないと指摘しています。
問題が深刻化する前になんとか食い止めたいものですが、ヒバの木から取れるヒバ精油は、薬剤耐性を持つ肺炎球菌に優位に作用することを新潟大学の研究チームが発見しいていて、今後のヒバ精油の活用に注目が集まっています。
ちなみにヒバ精油は抗菌だけでなく消臭の作用も持ち合わせていて、ネイチャライズがお届けしているHIBA OILも「驚くほどニオイが消える」と評判です。
人工的につくり出した抗生物質を多用することで自然界にも影響を及ぼしているわけですが、自然とうまく共存するには、できるだけ自然由来の製品を使ったほうがいいのかもしれません。
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