知っているようで知らない? 風邪と肺炎の違い
「自然に寄せたくらし」がコンセプトのネイチャライズです。
季節外れの暖かさが来たと思ったら急にまた寒くなり、体調管理が大変ですよね。特にこの時期は風邪やインフルエンザが心配ですし、風邪をこじらせると「肺炎」のリスクも高まるといわれています。
肺炎は抗菌薬のなかった時代、死亡率がとても高いことで知られていましたが、1940年代に抗菌薬が用いられるようになってからはそのリスクはかなり低下しました。
しかしながら2011年には「がん」「心臓病」に次ぐ死因の第3位であったほか、2022年時点でも第5位と依然高い状態です。
肺炎による死亡リスクは赤ちゃん〜青年期は低いですが、高齢になるほど高まる傾向にあるため、ご家族に高齢者がいる場合は注意が必要です。
肺炎は「せきが出る」などのイメージがありますが、風邪と肺炎は実際にはどのように違うのでしょうか。その違いは以下のようになります。
<風邪>
・せき
・のどの痛み
・白っぽいたん
・鼻水
・38度ほどの発熱
・1週間くらい症状が続く
<肺炎>
・激しいせき
・胸の痛み
・黄色、緑色のたん
・息苦しい
・38度以上の発熱
・長期間症状が続く
せきが激しく出て38度以上の熱が続いているとき、それを我慢する人はいないかもしれませんが、こうした症状があるときは早めに医療機関を受診する必要がありそうです。
肺炎を予防するにはワクチンが有効
肺炎を引き起こす原因は、「薬の副作用」「羽毛やカビへのアレルギー」などいろいろありますが、最も多いのが「肺炎球菌」です。この肺炎球菌は私たちにとても身近で、特に子どもの多くは鼻やのどの奥に肺炎球菌を持っているとされています。
ただ、体内に肺炎球菌がいるからといって、必ずしも肺炎が起こるというわけではありません。というのも、私たちの身体には免疫機能があるからです。
でも風邪などによって体力が低下したり、免疫力が弱っていたりすると肺炎球菌が肺まで達し、肺炎を起こしやすくなってしまいます。
しかも厄介なのが、肺炎球菌のまわりには「莢膜」(きょうまく)と呼ばれるとても硬い殻があり、免疫が攻撃をしにくい構造になっているということ。殻におおわれているピーナッツのようなイメージです。
そしてさらに問題となっているのが、抗菌薬に打ち勝つ肺炎球菌が出てきているということです。発熱時などに何十年にもわたって抗菌薬を多用してきたことで、肺炎球菌が薬になれてしまったのです。
薬が効かないことを「耐性を持つ」、そうした菌のことを「耐性菌」といいますが、耐性を持った菌に対しては薬の量を増やしたり、新しい薬を使ったりするのが有効なようです。
また、そもそも肺炎にかからないようにすることも重要で、WHO(世界保健機関)は肺炎球菌ワクチンの定期接種をすすめています。現在、世界120か国以上で肺炎球菌のワクチンが採用されていて、日本では2010年から導入。2013年4月には、5歳未満を対象に定期接種となりました。ちなみに肺炎球菌のワクチンは、莢膜を使ってつくられているのだそうです。
薬などに頼らず免疫力を高めるには
自然由来の製品を吟味しながら、できるだけ無添加なくらしを実践されている方は、ワクチンを打つのではなく普段の食事や生活習慣で免疫力を上げたいと考えてらっしゃるのではないでしょうか。そこで改めて免疫力を上げる方法を2つご紹介します。
<よく嚙んで食べる>
唾液は免疫力を高める酵素を含んでいますが、よく嚙むことで唾液は出やすくなりますよね。目安は1口30回といわれていて、「ありがとうございます」を3回言いながら食べるとちょうど30回になります。
かの天才 レオナルド・ダ・ビンチ(1452-1519)も咀嚼の大切さを知っていたといいますし、ヨギーであり、松下幸之助氏や山本五十六氏らなど多くの政財界人に影響を与えた中村天風氏(1876-1968)も嚙むことの重要性を啓蒙していたそうです。
※中村天風氏(中村天風財団のサイトより引用)
ちなみにこの中村天風氏、ガンジス川の泥水を飲まざるを得なくなったとき「水を嚙んで飲んだ」ところ、おなかを壊さずに済んだといいます。唾液の免疫力について科学的に解明されていなかったであろう時代から、偉人たちが咀嚼の大切さに気づいていたというのは興味深いですよね。
<1日に10〜20gのココナッツオイルを摂る>
ココナッツオイルには「ラウリン酸」と呼ばれる天然成分が約50%含まれていますが、ラウリン酸が体内に入ると「抗菌」「抗ウイルス」などの作用を持つ「モノラウリン酸」に変化し、さまざまな病原菌と闘ってくれます。このラウリン酸、母乳にも豊富に含まれていることで知られています。
専門家によると、ラウリン酸の1日の摂取目安は10〜20g。大さじ1杯(15g)に約7g含まれているため、1日大さじ2杯程度を食べるとよいことになります。
昨今、話題のMCTオイルはココナッツオイルを精製してつくられていますが、やっぱり精製していないものでかつ有機やオーガニックの製品を選びたいですよね。
肺炎球菌に有効なヒノキチオール
話は戻りますが、ワクチンを打つ以外に肺炎を予防する方法として、有効成分「ヒノキチオール」の活用があります。新潟大学のある研究チームが肺炎球菌を持つマウスにヒノキチオールを与えたところ、殺菌作用を示したとのことです。しかもなんと耐性菌を含む肺炎球菌にも有効だったそうです。
さらにすごいのは健康な細胞を傷つけるといった副作用は認められなかったほか、炎症や損傷を抑えるなどの「治療効果も発揮した」という点です。まだまだ実用化のレベルには至っていないようですが、今後に期待が持てますよね。
ヒノキチオールはヒバの木をはじめ、限られた木にのみ含まれています。ネイチャライズがお届けしている「HIBA OIL」はヒバの木から抽出した精油で、抗菌作用のほか消臭作用も認められています。つまり普段使いしてニオイ対策をしながら、耐性を持った肺炎球菌を退治してくれるということです。
しかも無添加なので安心です。気になるという方は、ぜひホームページ内をチェックしてみてください。