梅雨から夏にかけては特に、虫の活動が活発になりますよね。そこで6月はヒバの木や、ヒバの木から取れるヒバ精油の防虫作用について重点的にお伝えしています。
ヒバの一大産地である青森には、「ヒバで建てた家には3年蚊が来ない」という言い伝えがあるんだそうです。人々は昔から、その防虫作用を経験的に知っていたということになります。
※画像は「き」なりの家のホームページより引用
宮崎大学農学部の清水薫教授の研究グループは、実際にヒバの木の優れた防虫作用を明らかにしています。この研究グループは、製材してから約1年のヒバの木にイエシロアリを入れて観察。すると5日後には、なんと100%のイエシロアリが死滅していました。
また製材から約6年が経っているヒバ材でも、10日後にはやはり100%が死滅していたといいます。ヒバの木の底力、おそるべし。ですよね。
ヒバにはそもそもシロアリを寄せ付けないという特徴があり、宮崎大学の研究チームも「ほかの木には見られないほどの強い忌避(きひ)物質がある」と結論づけています。忌避とは「身を守るために嫌って避ける」という意味です。
ちなみにイエシロアリは攻撃性が強いばかりか加害速度も速く、その被害は甚大です。たとえ乾燥した柱であっても水を運んで加湿しながら食い荒らすため、建物全体に被害は及びます。
そんな凶暴なイエシロアリを寄せ付けないどころか、たとえ侵入してきたとしても死滅させてしまうというから驚きです。ヒバの木は100年経ってようやく一人前になりますが、青森という寒い地域でゆっくり育つことで、そうした類い希な能力を獲得しているのかもしれません。
ネイチャライズでは、ヒバの木から抽出したHIBA OIL(ヒバ精油)をお届けしています。ヒバ精油にも防虫効果があるという実験データがありますので、ぜひお役立ていただけたらと思います。
次回はヒバ精油がヤマトシロアリにどのように働くのか、同じように実験データも交えてお伝えしますのでお楽しみに!